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七五三の着物、買い直す前に読んで欲しいコラム|奈良の呉服店が解説

男児祝着 展示風景 |染と呉服はっとり

仕立て直し・着継ぎで後悔しないための本当の話

七五三の準備を始めると、
多くの方が同じ壁にぶつかります。

・お宮参りの産着、七五三で使えるの?
・実家にある着物は古すぎない?
・仕立て直しって、どこまで直せるの?
・結局、買った方が早い?

ネットを調べるほど情報がバラバラで、
「正解が分からない」まま時間だけが過ぎていく。
これは七五三によくある事です。

この記事では、
七五三の着物を“買う前”に必ず知っておいてほしい現実を、
呉服屋の立場から、はっきりお伝えします。


七五三は「一度きりの行事」ではありません

七五三というと、
「その年だけ着られればいい」と考えがちです。

ですが本来、七五三の着物は
成長に合わせて直しながら、何度も着るものです。

・3歳 → 初着直し・被布(女の子・男の子)
・5歳 →初着直し・ 羽織袴(男の子)
・7歳 → 初着は着用出来ません。四つ身となります。

この流れを知っているかどうかで、
着物への向き合い方は大きく変わります。

目先の価格だけで選ぶと、
次に使えず、結局高くつくことも少なくありません。


お宮参りの初着は七五三で使える?【結論:使えます】

これは非常によくある質問です。
結論から言うと、使えます

ただし、条件があります。

初着を七五三で使うために必要なこと

・身丈を子どもの体に合わせる(身上げ・肩上げ仕立て)
・場合によっては袖丈を調整する

つまり、仕立て直しが前提です。

「そのまま着られる」という話を見かけますが、
それは写真用など一時的な話で、
正式な参拝ではおすすめできません。


「古い着物=使えない」は大きな誤解です

「これは50年以上前の着物だから…」
そう言って諦めてしまう方は少なくありません。

ですが、呉服屋の視点では逆です。

・昔の着物ほど生地が良い
・手縫いで、直しやすい
・柄に品があり、写真映えする

問題は“古さ”ではなく、
状態と、どこまで直せるかです。

専門家が見れば、
「これは直す価値がある」
「これは厳しい」
は、ほぼ即判断できます。


七五三の仕立て直し、どこまで直せる?

よく聞かれるのがこの質問です。

直せること

・身丈(身長に合わせる)
・裄(腕の長さ)
初着は、肩上げと身上げをする事で3歳に着用出来るとお考え下さい。

難しいこと

・大幅な身幅調整(三つ身から四つ身への変更は不可)
・生地が極端に弱っているもの
・カビや変色が広範囲なもの

「直せるかどうか」は
写真や文章では判断できません。
実物確認がすべてです。


仕立て直しの費用感|正直な目安

不安になりやすいのが費用です。
あくまで目安ですが、参考にしてください。

・初着 → 七五三用仕立て直し
 2〜5万円前後

・寸法調整のみ(既に身上げ済みの着物)
 1〜3万円前後

・シミ抜き・洗い張りが必要な場合
 +数万円

新品を買うより安く済むケースも多く、
何より家族の思い出が残るという価値があります。


七五三で一番多い失敗は「相談が遅い」こと

本当に多い失敗はこれです。

・10月に出して、間に合わない(身上げ・肩上げは間に合います)
・直せると思ったら、無理だった
・小物が揃わない

七五三の仕立て直しは、
最低でも3〜4ヶ月前には動くのが理想です。

直前になればなるほど、混み合って対応が遅れる場合が多々あります。

早く相談すれば、
選択肢はいくらでもあります。


七五三の着物は「どこに頼むか」で結果が変わる

ネットや量販店は便利ですが、
七五三の仕立て直しは不向きな場合があります。

・着物の来歴を見ない
・将来の着継ぎを考えない
・相談ができない

七五三は、
家族の物語が詰まる行事です。

「着られるかどうか」だけでなく、
「どう残すか」まで考えると、
相談先は自然と決まってきます。


まずは「見るだけ・聞くだけ」で大丈夫です

・着物が使えるか知りたい
・費用感だけ知りたい
・買うか直すか迷っている

それで十分です。

無理に決める必要はありません。
七五三は、
一度立ち止まり、落ち着いてご家族とご相談下さい。


まとめ|七五三の着物は、買う前に一度立ち止まって

・初着は七五三で使える
・古い着物ほど価値があることもある
・仕立て直しは早めが正解
・相談先選びが結果を左右する

七五三は、
子どもだけでなく、
家族の時間を形に残す行事です。

買う前に、処分する前に、
一度、着物の専門家に見せてください。
後悔しない選択肢が、きっと見つかります。

そして、最後に

七五三で使用されたお着物は、これで出番がしばらく終わるならば

元あった状態に戻し仕立てをして保管をされる事をお薦めいたします。

また、巡る次のご家族様の誕生のために・・

お子様のお着物について|お宮参りの初着と七五三
成長とともに寄り添う、「子ども着物」という存在

着物は素敵だけれど、どうしたらいいの?管理の仕方は?
何から始めればいいのか、さぁ困った。
皆さんお着物を日常にお召しになられないのでこんな疑問は当たり前のことです。
どうぞご相談下さいませ。一緒に考えさせていただきます。
呉服専門店は、そんな皆様の道先案内人となって差し上げます。

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閑静な高級住宅街で有名な学園北のお屋敷街の中に
ひっそりとたたずむ知る人ぞ知る隠れ家呉服店です。

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