お宮参りの着物|初着の完全ガイド

選び方・着せ方・誰が用意する?まで全部解説
初めてのお宮参り。
「初着って何?」
「どうやって着せるの?」
「誰が用意するものなの?」
赤ちゃんが生まれて初めての大きな行事だからこそ、わからないことがたくさんあります。
特に多いのが、初着(うぶぎ)と呼ばれるお宮参りの着物についての疑問です。
実際に、
- 初着はどうやって着せるの?
- 男の子と女の子で柄は違う?
- レンタルと購入どちらがいい?
- 誰が用意するのが一般的?
といった質問を多くいただきます。
この記事では、お宮参りの着物について
・初着の基本
・男の子・女の子の選び方
・誰が用意するのか
・レンタルと購入の違い
・着せ方の手順
・季節ごとの注意点
・家族の服装
まで、初めての方でもわかるように丁寧に解説します。
読み進めていただく事で、
お宮参りの着物について必要な準備がすべて理解でき、安心して当日を迎えることができます。
まずここを確認
初着(祝い着)ってどんな着物?
お宮参りの着物には、実はいくつもの呼び方があります。
- 初着(うぶぎ)
- 祝い着
- 掛け着
- 産着(うぶぎ)
- のしめ
これらは呼び方が違うだけで、すべて同じ着物を指しています。
呼び名の違い
| 呼び名 | 意味 |
|---|---|
| 産着 | 赤ちゃんが最初に着る着物 |
| 初着 | 初めて着る正式な着物 |
| 掛け着 | 上からかける着物 |
| 祝い着 | お祝いの着物 |
| のしめ | 江戸時代からの伝統的呼び名 |
レンタル店や呉服店によって表記が違うだけで、基本的には同じものと考えて大丈夫です。
初着は「着せる」着物ではない
ここは多くの人が誤解しているポイントです。
初着は、
赤ちゃんに直接着せる着物ではありません。
正しい形は、
1
赤ちゃんを抱っこする
2
抱っこしている人の上から初着をかける
という形になります。
つまり、
赤ちゃんを抱っこしている人の着物のように見せる構造なのです。
初着の下に着るもの
赤ちゃんが実際に着ているのは、初着ではなく
- 白羽二重(正式な祝い着)
- ベビードレス
- ロンパース
などです。
現在は、ベビードレスやロンパースを着せる家庭が主流になっています。
初着セットに含まれるもの
レンタルや購入では、次のようなセットになっていることが多いです。
| 必要なもの | 内容 |
|---|---|
| 初着 | 華やかな柄の着物 |
| 長襦袢 | 着物の下に着るもの |
| 帽子 | 赤ちゃん用の白い帽子 |
| よだれかけ | 正装の小物 |
| お守り袋 | 神社のお守りを入れる |
レンタルの場合は、
帽子やよだれかけが別料金の場合もあるので必ず確認しましょう。
男の子・女の子別
初着の選び方
産着は男女で柄が大きく異なります。
それぞれの柄には、赤ちゃんの成長を願う意味が込められています。
男の子の初着
男の子の初着は、力強く勇ましい柄が多く使われます。
| 柄 | 意味 |
|---|---|
| 鷹 | 遠くを見通す力・出世 |
| 龍 | 強さ・成功 |
| 兜 | 厄除け・武士の象徴 |
| 虎 | 強さ・勇気 |
| 宝船 | 幸運 |
色は
- 黒
- 紺
- 深緑
など落ち着いた色が定番です。
最近は
- 白
- ベージュ
- グレー
などの柔らかい色も人気があります。
女の子の初着
女の子の初着は、華やかで可愛らしい柄が多いのが特徴です。
| 柄 | 意味 |
|---|---|
| 蝶 | 美しい成長 |
| 牡丹 | 幸福・高貴 |
| 花車 | 華やかな人生 |
| 鞠 | 丸く幸せに |
| 鈴 | 魔除け |
色は
- 赤
- ピンク
- 黄色
など明るい色が人気です。
最近は
- 水色
- 白
- ラベンダー
などの優しい色も増えています。
正絹とポリエステル
どちらを選ぶ?
初着には主に2種類の素材があります。
| 素材 | 特徴 |
|---|---|
| 正絹 | 高級感があり美しい しなやか |
| ポリエステル | 丈夫で扱いやすい |
正絹
・高級感がある
・七五三に仕立て直しやすい
・購入向き
ポリエステル
・汚れに強い
・レンタル向き
・価格が安い
こだわりたい方は正絹、
費用を抑えたい場合はポリエステルがおすすめです。
初着は誰が用意する?
昔の慣習では
- 母方の実家が初着を用意
- 父方の祖母が赤ちゃんを抱く
という形が一般的でした。
しかし現在は、
誰が用意しても問題ありません。
大切なのは、
両家で事前に話し合っておくことです。
よくあるトラブル
実際によくあるのが
・祖母が先に購入してしまった
・両家で初着を準備してしまった
というケースです。
出産前に
「初着はどちらが用意する?」
と一言確認しておくだけで、
多くのトラブルは防げます。
レンタルと購入
どちらがいい?
多くの家庭が迷うポイントです。
レンタル
相場
8,000円〜30,000円
メリット
- 保管不要
- クリーニング不要
- フルセット
デメリット
- 実物が見られないことがある
- 人気柄は予約が埋まる
- 少し安く見える
購入
相場
8万円〜20万円以上
メリット
- 思い出として残る
- 七五三で使える
- 次の世代の着継ぎが叶う
- とても美しく豪華
デメリット
- 保管が必要
- クリーニング費用
判断の目安
七五三でも使いたい
→ 購入
費用を抑えたい
→ レンタル
という考え方で問題ありません。
初着の着せ方
当日は慌てないように、
事前準備が大切です。
前日にすること
1
セットの確認
2
着物のシワ伸ばし(吊っておくと安心)
3
紐の準備
4
一度練習する
これだけで当日がかなり楽になります。
着せ方の手順
① 帽子をつける
② よだれかけをつける
③ 初着と長襦袢を重ねる(既に重ねてある場合が多い)
④ 抱っこして産着をかける
⑤ 背中で紐を結ぶ
慣れれば数分でできます。
初着はどこで着せる?
意外と知られていませんが、
自宅で着せて行くのはおすすめしません。
理由は
チャイルドシートで
着物が崩れてしまうからです。
おすすめは
神社の駐車場や控室で着せること。
これが一番きれいに着せられます。
季節別の注意点
夏のお宮参り
近年は猛暑が続いています。
対策として
- 初着を着せる時間を短く
- 朝や夕方に参拝
- 涼しい素材の産着も(絽の初着)
- 下の長襦袢を外し、着物だけにする
などを意識しましょう。
冬のお宮参り
冬は防寒が大切です。
初着の下に
- 肌着
- ロンパース
- 温かさを重視したベビードレス
をしっかり着せましょう。
移動中は
おくるみで包むのがおすすめです。
家族の服装
お宮参りでは、家族の服装も気になります。
母親の着物
おすすめは
- 訪問着
- 付け下げ
- 色無地
です。
赤ちゃんより目立たない
淡い色合いを選ぶのが基本です。
父親
- スーツ
または - 紋付羽織袴
スーツの家庭が多いです。
祖母
祖母も
- 訪問着
- 色無地
が一般的です。
昔は黒留袖という考えもありましたが、
現在はそこまで厳しくありません。
大切な事は、お写真で残ることを意識して、お祝いに相応しい衣装で皆様が揃われることをお勧め致します。
まとめ
お宮参りは、赤ちゃんが生まれて初めての大切な行事です。
初着には
- 健やかな成長
- 幸せな人生
への願いが込められています。
慣れない準備で戸惑うことも多いですが、
・初着の意味
・選び方
・着せ方
を理解しておけば、
安心して当日を迎えることができます。
なお、お宮参りは、生後31日から33日などというルールに縛られず、
体調や暑さや寒さを考えてご家族で相談してお決め下さい。
大切なのは、無理のないスケジュールです。
家族みんなで、
赤ちゃんの健やかな成長を祈る素敵な一日にしてください。
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