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呉服店で着物を買う人はどんな人?|奈良の老舗呉服店の日常

訪問着 グレー地京鹿の子絞りに京友禅を施した丸紋

お客様とは

お店に長く通って下さるお客様を観察していると、ひとつ面白い事実に気づきます。

世間では「着物を買う人は特別な人」と思われがちですが、

実際の呉服店のお客様はもう少し現実的で、人間味があります。

今日は、呉服店に実際に通われているお客様の姿を、正直にお話ししてみたいと思います。


お得意様とは

呉服店のお客様には、いくつかの共通点があります。

それは「物を大切にする人」であり、

「相談しながら選ぶことを楽しめる人」です。

まず多いのが、親子二代、三代、四代と続くお客様です。

「母がこちらでお世話になっていたので」

そんな言葉とともに来店される方は少なくありません。

お宮参り、七五三、入学式、成人式、結婚式——

人生の節目で着る着物は、自然と同じ店に相談されることが多いのです。

実際に当店でも、

お母様が若い頃に誂えた訪問着を、今度は娘さんが着る。

そんな光景は珍しいことではありません。

さらに最近は、四代目のお客様も増えてきました。

祖母の着物を母が着て、そして孫へ。

着物は、世代を超えて受け継がれる衣服なのだと実感します。

そして、当店の自慢は、実は五代目様の女の赤ちゃんがいらっしゃることです。

着物通のお客様

また、着物がお好きな方、

いわゆる「着物通」のお客様も多くいらっしゃいます。

こうした方は、染めや織りの技法、産地、作家などにも詳しく、

着物の奥深さを楽しまれています。

帯と着物の組み合わせを考えたり、季節ごとの装いを工夫されたりと、

着物を生活の中で楽しんでおられる方々です。

さらに、着付けを教えておられる講師の先生方もお客様の中にいらっしゃいます。

茶道や華道の先生方も着物の格やコーディネートについての知識を深くお持ちで、

実際に多くの方に着物の魅力を伝えておられる方々です。

こうしたお客様とお話をしていると、着物の文化の奥行きを改めて感じます。

そして私自身もお客様から学ばせていただいています。

著名人のお客様

奈良という土地柄もあり、文化や芸術に関わる方々とのご縁をいただくこともあります。

実際に皇室に参内されるお客様のお手伝いをさせていただく事も多くございます。

詳しいことは申し上げられませんが、文化の分野で大きな功績を残された方や、

日本の伝統文化を守っておられる方々にもお越しいただいております。

こうした方々に共通しているのは、

本物のものを大切にされていることです。


お客様と共に

次に多いのが、相談しながら着物を選びたい方です。

着物は洋服と違い、

  • 季節
  • 場面
  • 着物と帯の組み合わせ
  • 小物と帯の組み合わせ

など、考えることが少なくありません。

だからこそ、

「この着物はどんな場面で着られますか?」

「娘の入学式ならどれが良いでしょう?」

「暑い季節のパーティーには、どんな着物が良いでしょう?」

「私には、どんな地色の着物が似合うのでしょうか?」

そんなふうに、相談しながら選ばれるお客様が多いのです。

着物選びは、単なる買い物ではなく、

一緒に考えて作り上げていく時間でもあります。


お客様の信用

そしてもう一つ多いのが、女将の目利きを信頼して来てくださる方です。

長く通われているお客様の中には、

「あなたが良いと思うものを見せて」

そう言って下さる方もいらっしゃいます。

着物は種類も多く、良し悪しの判断が難しい世界です。

だからこそ、長くこの仕事をしている人の目を頼りにしてくださるのだと思います。

特に多いのが、コーディネートを任せてくださるお客様です。

着物だけではなく、帯や小物を合わせていくと、

着姿の印象は大きく変わります。

「自分では思いつかない組み合わせだったけれど、着てみたらとても良かった」

「友人にすごく素敵だと褒められた」

「この帯、何処の呉服店で買ったの?と聞かれた」

そう言っていただける瞬間は、呉服屋としてとても嬉しいものです。


お客様のお付き合い

実は、呉服店に通われるお客様にはもう一つ特徴があります。

それは、
“買うためだけ”に来店されるわけではないということです。

着物の手入れを相談したり、

祖母の着物をどう直したらよいか聞きに来られたり、

久しぶりに顔を見せてくださったり。

お土産を持って来てくださったり。

着物を通して、長いお付き合いが続いていく。

それが昔からの呉服店の姿なのかもしれません。


着物は、買って終わるものではありません。

仕立て、手入れ、着継ぎ、そして次の世代へ。

時間とともに価値が深まっていく衣服です。

だからこそ、呉服店のお客様は

「一度きりの買い物」ではなく、

長いお付き合いの中で着物を育てていく方が多いのだと思います。

これからも、そうしたお客様と一緒に、

着物のある暮らしを大切にしていきたいと思っています。

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何から始めればいいのか、さぁ困った。
皆さんお着物を日常にお召しになられないのでこんな疑問は当たり前のことです。
どうぞご相談下さいませ。一緒に考えさせていただきます。
呉服専門店は、そんな皆様の道先案内人となって差し上げます。

奈良県の北西部近鉄線学園前駅徒歩2分。
閑静な高級住宅街で有名な学園北のお屋敷街の中に
ひっそりとたたずむ知る人ぞ知る隠れ家呉服店です。

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