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奈良で着物を仕立てるには?|料金・納期・流れを和裁士が正直に解説

訪問着 浅黄色 御所解柄 袋帯

奈良で着物を仕立てたいと思ったとき、

「どこに頼めばいいの?」
「料金はいくらくらいかかるの?」
「納期はどのくらい?」

このような疑問を持つ方はとても多いです。

特に初めて仕立てを依頼する場合、
仕立ての種類や料金の仕組みが分かりにくく、不安に感じることもあるでしょう。

この記事では、

・着物仕立ての基本(新規仕立て・仕立て直し・仕立て替えの違い)
・奈良で仕立てを依頼する流れ
・料金の目安と追加費用
・手縫いとミシン仕立ての違い
・仕立て屋の選び方

を、和裁の現場の視点から分かりやすく解説します。

「問い合わせをする前に読んでおきたい記事」として、
着物仕立ての全体像を整理しました。


そもそも「着物の仕立て」とは?3種類の違いをまず整理する

まず最初に知っておきたいのは、
「着物の仕立て」という言葉には大きく分けて3種類あるということです。

多くのサイトではこの区別をせずに説明しているため、
自分がどのサービスを依頼すればよいのか分からなくなるケースが少なくありません。

代表的な3種類は次の通りです。

種類内容代表的なケース
新規仕立て反物(生地)から着物の形に仕立てる購入・入手した反物を着物にしたい
仕立て直しすでに着物になっているものをサイズ変更する母・祖母の着物を自分サイズに直したい
仕立て替え着物を別の種類に作り替える振袖を訪問着にするなど

それぞれの内容を詳しく見ていきます。


新規仕立て:反物から着物を作る

新規仕立てとは、
反物(着物の生地)を着物の形に仕立てることです。

例えば

・購入した反物
・譲り受けた反物
・ネット通販で購入した反物

などを持ち込み、着物として仕立ててもらいます。

最近では、通販で反物を購入し、
そのまま仕立て屋へ直送するケースも増えています。

新規仕立てで必要になる主なものは次の通りです。

・反物
・自分の寸法
・裏地の選択(袷か単衣か)

また、胴裏や八掛などの裏地は
仕立て料金とは別になる場合が多いため、事前確認が大切です。


仕立て直し:サイズ・寸法を変える

仕立て直しとは、
すでに着物の形になっているものを縫い直し、サイズを調整することです。

主に次のようなケースで依頼されます。

・母親や祖母から受け継いだ着物
・体型の変化による寸法調整
・裄や身丈の調整

変更することが多い寸法は

・身丈
・裄
・身幅

などです。

なお、仕立て直しの際には
「洗い張り」という工程が必要になる場合があります。

これは一度着物をすべて解き、
洗って元の反物の状態に戻してから再び仕立て直す作業です。

また注意点として、
ミシン仕立ての着物は仕立て直しが難しい場合があります。


仕立て替え:別の種類の着物に作り替える

仕立て替えとは、
着物を別の種類の着物に作り替える作業です。

例えば

・振袖 → 訪問着
・着物 → 羽織
・着物 → コート

などの加工です。

ただし、生地の量が足りない場合は
対応できないケースもあるため、事前確認が必要です。

3種類の中では、
最も工程が多く費用も高くなることが一般的です。

*仕立て替えは、解き洗い張りを行ってから一度反物に戻してから仕立てをします。


奈良で着物仕立てを依頼する流れ|問い合わせから納品まで

初めて仕立てを依頼する方が最も不安に感じるのが
「実際にどのような流れで進むのか」という点です。

ここでは、奈良で仕立てを依頼する一般的な流れを紹介します。


STEP1 問い合わせ・相談

まずは店舗へ

・来店
・電話
・メール

などで相談します。

伝える内容は

・何を仕立てたいのか
・反物があるかどうか
・希望納期

などです。

反物がある場合は、
写真を送ると話がスムーズに進みます。

多くの店では見積もりは無料なので、
気軽に相談して問題ありません。


STEP2 寸法の確認・測定

来店できる場合は、
和裁士が直接採寸します。

呉服店は、長年の経験から身長・体重などで解ります。

郵送で依頼する場合は

・身丈
・裄
・身幅

など6〜8か所ほどの寸法を測り、採寸表を送ります。


STEP3 反物の持ち込みまたは郵送

反物は

持ち込み
または
郵送

で渡します。

持ち込みの場合
反物と裏地を一緒に預けます。

郵送の場合は

・たとう紙に包む
・折り目を付けない
・追跡番号付きで発送

することが大切です。


STEP4 仕立て・加工

職人が縫い上げる期間です。

納期の目安は

3週間〜2か月程度

ですが、種類や時期によって変わります。

特に

・成人式前(10〜12月)
・七五三シーズン

は繁忙期のため、
早めの依頼が重要です。

特急仕立てが可能な店もありますが、
追加料金がかかることが多いです。


STEP5 仕上がり確認・受け取り

完成した着物は

・来店受け取り
・宅配返送

のどちらかで受け取ります。

受け取り時には次の点を確認します。

・柄合わせ
・縫い目の均一さ
・寸法が指定通りか

気になる点があれば、
受け取り時に相談しましょう。


料金相場を正直に公開|種類別・手縫いvsミシン別

着物仕立ての料金は、
店によって大きく違います。

ここでは一般的な目安を紹介します。


着物の種類別・仕立て料金の目安(国内手縫い)

着物の種類手縫い(国内)ミシン仕立て
小紋・色無地30,000〜60,000円15,000〜25,000円
付け下げ・訪問着40,000〜70,000円20,000〜35,000円
振袖50,000〜120,000円25,000〜40,000円
浴衣15,000〜30,000円8,000〜15,000円
長襦袢20,000〜35,000円8,000〜15,000円

※上記は仕立て料金のみです。

手縫いでは、和裁士の経験値や資格によりお値段が変わります。海外の仕立ては、ベトナムなどに出しているお店もあります。しっかり確認して下さい。

当店は、全て京都の上級和裁士が、全て手縫いで仕上げます。(一番安心です)
裏地代や湯のし代は別途かかる場合があります。


忘れずに確認したい追加費用

追加費用目安
胴裏6,000〜18,000円
八掛6,000〜20,000円
湯のし・地入れ6,000〜10,000円
紋入れ9,000〜18,000円

仕立て直しの料金目安

作業内容料金目安
裄直し8,000〜20,000円
身丈直し18,000〜40,000円(解き必要な場合あり)
身幅直し15,000〜24,000円 (柄合わせが必要な場合は別)
洗い張り+仕立て直し50,000〜100,000円

手縫いとミシン仕立て、どちらを選ぶべきか?

着物の仕立てには

手縫い
ミシン仕立て

の2種類があります。

その他、海外仕立てなどもあるので必ず確認をして下さい。

どちらが絶対に良いというわけではなく、
用途によって選ぶのが大切です。

項目手縫いミシン
費用高め安い
着心地体に馴染みやすい均一(ひきつれる場合あり)
仕立て直し可能困難な場合あり
納期長め短め

判断のための3つの質問

次の質問で判断するのがおすすめです。

1
長く着る予定がある
→ 手縫い

2
将来仕立て直す可能性がある
→ 手縫い

3
ポリエステルや普段着
→ ミシンでも可


奈良で着物仕立て屋を選ぶときの3つのポイント

奈良で仕立てを依頼する際は、
次の3つを確認すると安心です。


① 和裁士が在籍しているか

呉服店の中には
縫製を外注している店もあります。

確認ポイント

・誰が縫うのか(国内での和裁士・海外仕立て)
・工房はどこにあるのか(国内・海外)

直接聞いて問題ありません。


② 料金と納期が明確か

・仕立て料金
・追加費用
・納期

を事前に確認しておきましょう。

呉服の現場でもお着物の種類や仕立て方により直ぐには、はっきり料金が解らない場合もあります。

大まかでも見積もりを出してくれる店は
信頼度が高いです。


③ 相談のしやすさ

仕立ては細かい相談が必要です。

直接、対面での相談が一番に正確ですが、

メールなどで相談、写真送信での相談

などに対応している店は安心です。


よくある失敗と事前チェック

着物仕立てでよくある失敗をまとめました。

料金が思ったより高い場合

原因
追加費用が別だった、追加費用を確認できなかった

対策
総額見積もりをおおまかに確認


納期に間に合わない場合

原因
繁忙期(七五三シーズン・成人式シーズン前)のため、

対策
少し早いくらいが適している(3〜4か月前に依頼)


仕立て直しができない場合

原因
ミシン仕立て

対策
事前確認を必ず


郵送トラブルの場合

原因
梱包不備(ビニールで防水し、丁寧に梱包する事)

対策
追跡付き発送(万が一の為)


奈良で着物仕立てを依頼できる店のタイプ

奈良で仕立てを依頼する場合、
店舗にはいくつかのタイプがあります。

仕立て専門工房

和裁士が縫う品質重視型。


メンテナンス型

クリーニングと仕立て直しをまとめて依頼できる。(仕立ては不可もある)


ネット注文型

郵送で完結。

ただし、寸法など専門知識が必要。


呉服店型

着物購入と仕立てをセットで依頼。

持ち込みもOK,仕立てのみも対応してくれる(寸法も任せられる)

対面で話が出来て相談しながらなので安心である。

出来上がり時もその場で一緒に確認出来るので、とても安心です。


依頼前のチェックリスト

依頼前に次の点を確認しておきましょう。

□ 新規仕立て・仕立て直し・仕立て替えのどれか
□ 着用予定日の3〜4か月前
□ 手縫いかミシンか決めた
□ 総額見積もりをおおまかに確認
□ 和裁士の所在を確認
□ 郵送か持ち込みかを確認

この記事がお着物の仕立てについて困っておられる方のお役に立てると幸いです。

*ご注意 当店では、対面にてご説明し、仕立て工程に移ります。トラブルなどを避ける為、郵送での配送などは、行っておりません。

*昨今の物価高において、お値段が変わってしまうことがある可能性もございます。ご了承下さいませ。

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どうぞご相談下さいませ。一緒に考えさせていただきます。
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