母として着物を着る|結婚式で黒留袖を着る準備|奈良 染と呉服はっとり

慌ててご相談に来られる方が増えています
「娘の結婚式で黒留袖を着ることになったんです…」
少し慌てた様子でお店に来られるお母様。
実は、このようなご相談はとても多いものです。
◎結婚式の日取りが決まり、招待状の準備が進む頃。
ふと気づかれるのです。
「そういえば、母親は黒留袖を着るんだった」
◎または、娘さんや息子さんに突然に
「着物を着て結婚式に参加して」と言われ。
◎両家のご両親の打ち合わせにて
「せっかくの機会ですから着物でお祝いしませんか」と。
それから大急ぎでタンスを開けてみると、
・昔の黒留袖が出てきた
・帯が見当たらない
・長襦袢のサイズが分からない
・シミがある気がする・カビが生えている
そんな状態で、「どうしたらいいでしょう」とご相談に来られる方が少なくありません。
と言いますか、とても多いのが現実です。
先日も、お嬢様の結婚式を控えたお母様が、
少し不安そうな表情でお店においでになられました。
タンスから出してきた黒留袖を拝見すると、
大切に保管されていた良いお着物でした。
寸法を確認し、身巾出しとお手入れを整え、(約3週間急ぎにて)
紛失した帯締めと帯揚げを揃えると、立派にお召しいただける状態になりました。
「これなら安心して娘の結婚式に出られます」
そう言ってほっとされたお顔が、とても印象的でした。
結婚式は、花嫁だけの日ではありません。
母親にとっても、人生の大きな節目です。
黒留袖は、その日の母の正装。
そして、家族の歴史を背負う着物でもあります。
大切な日を安心して迎えていただくために、
私たちは着物の準備のお手伝いをしています。
奈良で黒留袖のご相談やお手入れがございましたら、
どうぞお気軽にお立ち寄りください。
タンスに眠っているお着物も、
きちんと整えれば晴れの日の装いとしてよみがえります。
少し着物文化の話をします。
黒留袖は「既婚女性の第一礼装」。
つまり格式では、女性の着物の中で最も正式なものです。
ところが現代では、着る機会が娘の結婚式の一度だけという方も多い。
だからこそ多くのお母様が、結婚式直前になって慌てられるのです。
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