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奈良で着物クリーニングをお考えの方へ|しみ抜きとは?呉服店が解説する本当の処置

熨斗目柄 訪問着 吉祥柄の訪問着

着物を長く大切に着続けるために欠かせないのが「しみ抜き」です。

しかし実際には、

  • 丸洗いに出したのにシミが残っている
  • 数年後にシミが浮き出てきた
  • 高額な着物なのに完全に取れなかった

こうした相談が、私たち呉服店には数多く寄せられます。

着物のシミは、洋服のクリーニングとはまったく違う専門技術が必要です。
特に染めの着物は、絹の繊維と染料の性質を理解していなければ処置できません。

今回は、呉服店の視点から

  • 着物の「しみ抜き」とは何か
  • 丸洗いとの違い
  • しみ抜きが必要になる代表的な例
  • 失敗しないための依頼方法

を詳しく解説いたします。


しみ抜きとは何か

着物の「しみ抜き」とは、

汚れや変色した部分だけを局所的に処置する専門技術

のことを指します。

つまり

  • 着物全体を洗う
  • 洗剤で洗濯する

というものではありません。

着物のしみ抜きは、基本的に

  1. シミの種類を判断
  2. 適切な薬品を選ぶ
  3. 筆や綿棒で局所処置
  4. 水分と薬品を抜く

という工程で行われます。

この作業は非常に繊細で、
熟練の職人が一点ずつ手作業で行います。


丸洗いとしみ抜きの違い

着物のクリーニングでは、

丸洗いとしみ抜きは別の作業

です。

作業内容
丸洗い着物全体の汚れを落とす
しみ抜きシミの部分だけ処置

丸洗いだけでは、
多くのシミは落ちません。

なぜなら、

丸洗いは

  • 皮脂
  • ホコリ
  • 軽い汚れ

を落とす作業だからです。

一方、シミは

  • 色素
  • 酸化
  • 糖分

などが繊維に固着しているため、
個別の処置が必要になります。


着物のシミの代表例

着物につくシミにはいくつか種類があります。

呉服店に多い相談を紹介します。


① 食べ物のシミ

会食やお茶席でつくことが多いシミです。

代表例

  • 醤油
  • ソース
  • ワイン
  • 抹茶

糖分や色素が多く、
時間が経つと変色します。


② 汗ジミ

見た目には分かりにくいですが、
着物のトラブルで最も多いのが汗です。

特に

  • 背中
  • 帯下

に残りやすいです。

汗は時間が経つと

黄ばみ

になります。


③ 化粧品のシミ

衿元に多いのが

  • ファンデーション
  • 口紅

などです。

油分が多いため、
通常の洗いでは落ちません。


④ 古いシミ(黄変)

何年も経過したシミは

酸化して茶色く変色

します。

この状態になると、

  • 薬品処置
  • 染色補正

などが必要になる場合もあります。


しみ抜きが難しくなる原因

シミが取れなくなる原因は、
ほとんどの場合「時間」です。

特に問題になるのは

  • 何年も放置
  • 自分で処置
  • 水をつける

というケースです。

家庭で水をつけると

シミが広がる

ことがあります。

また、薬品の誤使用で

  • 色落ち
  • 輪ジミ

が発生することもあります。


呉服店に依頼するメリット

最近は

  • クリーニングチェーン店
  • 宅配クリーニング

でも着物を扱っています。

しかし、着物専門のしみ抜きは
通常のクリーニングとは別分野です。

呉服店の場合、

  • 着物の染めを理解している
  • 産地ごとの生地を知っている
  • 職人と直接連携している

という強みがあります。

そのため

着物の価値を損なわない処置

が可能になります。


着物のしみ抜き料金の目安

しみ抜きは、

  • シミの種類
  • 面積
  • 経過時間

によって大きく変わります。

一般的な目安は

内容料金
軽いシミ数千円
部分しみ抜き1万円前後
古い黄変数万円

ただし、高級着物の場合は
慎重な作業になるため費用が上がることがあります。


シミを防ぐための基本

着物を長持ちさせるためには
次の習慣が重要です。

1 着用後は陰干し
2 早めの点検
3 汗抜き処置

特に汗は、
見えなくても残ります。

そのため、

  • 夏着物
  • 茶道
  • 長時間の着用

の後は点検が大切です。


奈良で着物の手入れを考える方へ

奈良は、

  • 茶道
  • 社寺行事
  • 文化行事

など着物を着る機会が多い土地です。

そのため、

着物を長く大切にするための
正しい手入れがとても重要になります。

着物は洋服とは違い、
適切な処置をすれば

何十年も着続けることができる衣装

です。

実際に三代にわたり受け継がれている着物も
珍しくありません。


最後に

着物のしみ抜きは、

部分的な専門処置

であり、

丸洗いとはまったく別の技術です。

ポイントは次の3つです。

1 シミは早めに処置
2 自分で触らない
3 着物専門の店に相談

着物は、
手入れ次第で何十年も着続けられる衣装です。

正しいメンテナンスを行い、
大切な一枚を長く受け継いでいきましょう。

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何から始めればいいのか、さぁ困った。
皆さんお着物を日常にお召しになられないのでこんな疑問は当たり前のことです。
どうぞご相談下さいませ。一緒に考えさせていただきます。
呉服専門店は、そんな皆様の道先案内人となって差し上げます。

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