着物を愉しむブログ | 染と呉服はっとり | 奈良市の七五三晴れ着の販売

着物を愉しむブログ

着物の丸洗い料金の目安

雪輪に宝尽くし 訪問着生地のアップ |染と呉服はっとり

着物というのは面白い存在で、布なのに「服」というより

「文化財」に近い扱いを受けることがあります。

シルクという繊細な素材、手染めや手縫いという職人技、

そして世代を越えて受け継がれる背景からそのような扱いになったのでしょう。

だからこそメンテナンス、つまりクリーニングの考え方も洋服とはまったく違います。

ここでよく出てくる言葉が「丸洗い」。

名前はシンプルですが、中身はかなり専門的です。

今回は、着物の丸洗い料金の目安について、わかりやすく解説していきます。


―着物クリーニングの相場と依頼する前に知っておきたいこと―

着物を着たあと、多くの方が悩むのが「クリーニングはどうしたらいいの?」という問題です。

洋服のように気軽に洗濯できるものではないため、

どのタイミングで、どのくらいの費用がかかるのか分からないという声をよく聞きます。

そこで今回は、着物のクリーニングでよく利用される「丸洗い」について、

料金の目安や依頼する際のポイントを分かりやすく解説します。

着物の「丸洗い」とは?

着物の丸洗いとは、

着物をほどかずにそのままの状態で行うクリーニング方法です。

洋服のドライクリーニングに近い方法で、専用の溶剤を使って汚れや皮脂を落とします。

丸洗いでは主に次のような汚れを落とすことができます。

・汗による皮脂汚れ
・ほこりや軽い汚れ
・着用による全体のくすみ
・軽い臭い

ただし、食べこぼしや泥はね、範囲の広い汗ジミや時間が経ったシミなどは

丸洗いだけでは落ちない場合がほとんどです。

その場合は「シミ抜き」「汗抜き」などの追加加工が必要になります。

「丸洗い」では、水溶性の汚れや頑固な汚れは落とす事が出来ないためです。

着物丸洗いの料金の目安

丸洗いの料金は、着物の種類や地域、依頼する店舗によって多少異なりますが、

おおよその相場は次の通りです。

訪問着
約8,000円〜15,000円

付け下げ
約7,000円〜15,000円

色無地
約7,000円〜13,000円

小紋
約7,000円〜10,000円

黒留袖・色留袖
約10,000円〜20,000円

振袖
約15,000円〜20,000円

長襦袢
約4,000円〜14,000円


約5,000円〜8,000円

これはあくまで一般的な目安ですが、振袖や留袖などのフォーマルな着物ほど、

作業工程が多くなるため料金が高くなる傾向があります。

丸洗い料金が変わる理由

同じ「丸洗い」でも料金に差があるのには理由があります。

まず一つは着物の構造です。

着物は表地・裏地・八掛など複数の生地で構成されているため、

素材や仕立てによってクリーニング工程が変わります。

もう一つは加工内容です。丸洗いだけでなく、次のような追加作業が必要になることがあります。

・シミ抜き
・カビ取り
・汗抜き
・プレス仕上げ
・色修正

これらは状態によって組み合わせて、必要になります。

一概には言えませんが、現場の悉皆職人にしか解らない場合も含まれています。

丸洗いは毎回必要?

ここでよくある疑問があります。

「着物を一回着るたびに丸洗いする必要があるのか?」

答えは、必ずしも毎回必要ではありません。

例えば短時間の着用で汚れが付いていない場合は、

陰干しをして湿気を飛ばすだけでも十分な場合があります。

ただし次のような場合は丸洗いをおすすめします。

・汗をかいた
・食事をした
・長時間着用した
・次に着る予定がしばらくない

特に振袖や訪問着など、次に着る機会が数年後になる可能性がある着物は、

きれいな状態で保管するために丸洗いをしておくと安心です。

丸洗いに出すタイミング

丸洗いを依頼するベストなタイミングは、着用後できるだけ早い時期です。

汚れは時間が経つほど落ちにくくなります。

汗や皮脂は見えなくても生地に残っており、時間が経つと黄ばみの原因になります。

また、そのまま収納するとカビや変色の原因になることもあります。

着物を長く美しい状態で保つためには、早めのメンテナンスが重要です。

安すぎるクリーニングには注意

最近は「着物丸洗い3,000円」など非常に安いサービスも見かけます。

しかし着物のクリーニングには専門的な技術が必要です。

極端に安い場合、次のようなケースもあります。

・着物専用の設備ではない
・検品が行われない
・シミやカビを見逃してしまう

大切な着物を預ける場合は、料金だけでなく実績や技術力も確認することが大切です。

着物は定期的なメンテナンスが大切

着物はきちんと手入れをすれば、何十年も着ることができます。

実際に親から子へ、さらに孫へと受け継がれることも珍しくありません。

そのためには、着用後のメンテナンスと適切な保管が欠かせません。

丸洗いは着物を長く美しく保つための大切なケアの一つです。

大切な着物を守るためにも、状態に合わせて適切なクリーニングを行う業者に依頼しましょう。

染と呉服はっとり では、随時お着物のクリーニングを承っております。

奈良で着物のご相談は
染と呉服はっとりまで。
訪問着・七五三・お手入れなど、着物のことはお気軽にご相談ください

奈良で着物クリーニングを選ぶポイント|価格表しか出てこない悉皆に注意すべき理由
奈良で着物クリーニングを選ぶなら|四代続く呉服店が失敗しない選び方を解説
奈良で着物クリーニングを選ぶポイント|悉皆に出す前に確認してほしい5つのこと
奈良で着物クリーニングを選ぶなら|「悉皆」という仕事をご存じですか?
着物は素敵だけれど、どうしたらいいの?管理の仕方は?
何から始めればいいのか、さぁ困った。
皆さんお着物を日常にお召しになられないのでこんな疑問は当たり前のことです。
どうぞご相談下さいませ。一緒に考えさせていただきます。
呉服専門店は、そんな皆様の道先案内人となって差し上げます。

奈良県の北西部近鉄線学園前駅徒歩2分。
閑静な高級住宅街で有名な学園北のお屋敷街の中に
ひっそりとたたずむ知る人ぞ知る隠れ家呉服店です。

位置情報・交通案内

お問い合わせ・ご相談はこちら

WEBからのお問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

■ 0742-44-1444