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娘の結婚で母が黒留袖を着る時の正解|後悔しない為の判断基準

黒留袖柄アップ 波間に正倉院華文 |染と呉服はっとり

ある日、一本の電話がかかってきます。

「娘の結婚が決まりまして…」

この言葉を聞くと、呉服屋としてまず頭に浮かぶのは一つです。

黒留袖のご相談です。

結婚式が決まると、花嫁の母親には大切な役割があります。

それが「母としての正装」です。

そして日本の結婚式において、母親の第一礼装とされているのが黒留袖です。

長年呉服屋をしていると、この瞬間に何度も立ち会います。

娘の結婚が決まり、少し嬉しそうで、少し慌てた様子のお母様がご来店されるのです。

今日は、そんな「黒留袖を探しにいらっしゃる日」のお話をしたいと思います。


結婚が決まった日から始まる母親の準備

結婚が決まると、まず動き出すのは式場探しや日程の調整です。

しかし少し落ち着いた頃、お母様はふと考えます。

「私は当日、何を着ればいいのだろう?」

ここで初めて「黒留袖」という言葉が頭に浮かびます。

親族の結婚式では、母親の装いはとても大切です。

新郎新婦の親として、列席者を迎える立場になるからです。

そして多くの場合、母親はこう思います。

「昔、着物を持っていたはず…」

そこで、久しぶりにタンスを開けることになります。


タンスの奥から出てくる黒留袖

ご自宅の和ダンスを開けると、昔仕立てた黒留袖が見つかることがあります。

ご自身の結婚のときに作ったもの。

ご親戚の結婚式で着たもの。

あるいは、お母様から譲られた着物。

しかし、ここで多くの方が不安になります。

「これ、まだ着られるのでしょうか?」

長い年月が経っていると

・寸法が合わない
・シミがある
・柄が古いのではないか

と心配になるからです。

実際、こうしたご相談でお店に来られるお母様はとても多いのです。


実は、着られる黒留袖は多い

長く呉服屋をしていると感じることがあります。

それは
昔の黒留袖は、とても良いものが多いということです。

しっかりした正絹の生地。
丁寧な染め。
格調ある柄付け。

今見ても、立派な着物がたくさんあります。

そのため

・丸洗い
・シミ抜き
・寸法直し

などを行えば、再び着られる状態になることも少なくありません。

お母様が若い頃に仕立てた黒留袖が、娘の結婚式で再び活躍する。

呉服屋として、とても嬉しい瞬間です。


母の黒留袖は家族の歴史

あるお客様のお話です。

娘様の結婚が決まり、黒留袖のご相談に来られました。

タンスから出てきたのは、三十年以上前に仕立てた黒留袖でした。

最初は

「古いから無理かもしれません」

とおっしゃっていましたが、拝見すると立派な着物でした。

少しお手入れをして、寸法を整えると、十分にお召しいただける状態になりました。

結婚式の後、そのお母様がこう言われました。

「自分の着物で娘の結婚式に出られて、本当に良かったです」

その言葉が、今でも心に残っています。


黒留袖は特別な一枚

黒留袖は、人生の中でも特別な場面で着る着物です。

娘の結婚式。
息子の結婚式。
家族の大切な節目。

既婚女性の第一礼装として、長く日本の文化の中で受け継がれてきました。

だからこそ、黒留袖にはそれぞれの物語があります。

仕立てた日の思い出。
初めて袖を通した日の記憶。
そして家族の大切な一日。

着物は単なる衣服ではなく、人生の節目に寄り添う存在なのだと感じます。


結婚が決まったら、まず着物を見てみてください

もし娘様や息子様の結婚が決まったら、まず一度ご自宅のタンスを開けてみてください。

昔仕立てた黒留袖。

お母様から譲られた着物。

思いがけない一枚が見つかるかもしれません。

そして、その着物がもう一度活躍する日が来るかもしれません。

結婚式は、家族にとって特別な日です。

その日を迎える装いとして、黒留袖には長い歴史と意味があります。

呉服屋として多くの結婚式を見てきましたが、

母親が黒留袖を着ている姿には、やはり特別な美しさがあります。

娘の結婚が決まった日。

そして母が黒留袖を探しに来る日。

その瞬間から、結婚式の物語はもう始まっているのかもしれません。

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