奈良で着物クリーニングをお考えの方へ|カビ処理とは?呉服店が解説する正しい対処法

大切にしまっていた着物を久しぶりに出したとき、
「白い粉のようなものが付いている」
「黒い点のようなシミがある」
「何となくカビ臭い」
このような状態になっていた経験はないでしょうか。
着物の保管トラブルの中で、実は最も多いのが「カビ」です。
特に湿度の高い日本では、桐箪笥で保管していてもカビが発生することがあります。
今回は、着物専門店の視点から
・着物のカビとは何か
・カビが発生する原因
・カビ処理の方法
・自宅でしてはいけない対処
・正しい予防方法
について詳しく解説いたします。
着物のカビとは何か
着物のカビとは、
絹の繊維に発生する微生物(カビ菌)
のことを指します。
カビは
・湿度
・温度
・汚れ
この3つの条件がそろうと発生します。
特に着物は天然素材である「絹」でできているため、
湿度が高い状態が続くとカビが生えやすくなります。
カビの初期段階では、
・白い粉のような状態
・薄い灰色の斑点
として現れます。
しかし時間が経つと
・黒カビ
・茶色いシミ
へと変化していきます。
着物にカビが発生する主な原因
着物のカビは、ほとんどの場合「保管環境」が原因です。
代表的な原因を紹介します。
湿度の高い環境
カビが最も発生しやすいのは
湿度70%以上
と言われています。
日本の夏は湿度が非常に高く、
押し入れや箪笥の中はさらに湿気がこもりやすくなります。
特に梅雨時期は注意が必要です。
汗や汚れが残っている
着物を着た後、
・汗
・皮脂
・食べ物の汚れ
が残ったまま保管すると、
それがカビの栄養になります。
そのため、
着物を着た後のメンテナンスは非常に重要です。
長期間の収納
何年も着ていない着物ほど、
カビのリスクが高くなります。
着物は定期的に
風を通すこと
が大切です。
これを「虫干し」と呼びます。
着物のカビ処理とは
着物のカビ処理とは、
カビ菌を取り除き、変色を修復する作業
です。
基本的には次の工程で行われます。
1 カビの除去
2 丸洗い
3 しみ抜き
4 必要に応じて色補正
カビは繊維の奥まで入り込むため、
単純な洗いでは完全に取れないことがあります。
特に黒カビになっている場合は、
専門のしみ抜き処置
が必要になります。
自宅でやってはいけない対処
カビが見つかったとき、
自分で処置しようとして失敗するケースが非常に多いです。
特に次の方法はおすすめできません。
アルコールで拭く
消毒用アルコールで拭くと
・染料が落ちる
・輪ジミができる
可能性があります。
水で洗う
着物は基本的に水洗いを想定していません。
水をつけると
・シミが広がる
・縮み
・型崩れ
が起きることがあります。
強くこする
カビを取ろうとして強くこすると
生地が傷みます。
絹は非常に繊細な素材です。
カビ処理の費用目安
着物のカビ処理は、
・カビの範囲
・発生してからの時間
・着物の種類
によって費用が変わります。
一般的な目安は次の通りです。
軽度カビ
数千円〜1万円程度
広範囲カビ
1万円〜3万円程度
重度カビ(色補正含む)
数万円以上
早い段階で処置すれば、
費用も抑えることができます。
着物のカビを防ぐ方法
カビを防ぐために最も重要なのは、
湿気対策
です。
具体的には次の方法があります。
着用後は陰干しする
着物を脱いだ後は、
すぐに箪笥にしまわず
半日ほど陰干し
するのが理想です。
これだけで湿気の多くは抜けます。
定期的な虫干し
年に1〜2回、
晴れた日に
箪笥の引き出しを開けて
風を通します。
昔から続く着物の知恵です。
湿気をためない
押し入れや収納スペースに
・除湿剤
・乾燥剤
を入れるのも効果的です。
着物は手入れで何十年も着られる
着物は洋服と違い、
適切なメンテナンスを行えば何十年も着ることができます。
実際に
・母から娘へ
・祖母から孫へ
と受け継がれている着物も多くあります。
ただし、そのためには
早めの点検と適切な手入れ
が欠かせません。
最後に
着物のカビは、
湿気と汚れが原因で発生します。
対処のポイントは次の3つです。
1 カビを見つけたら早めに相談
2 自分で処置しない
3 保管環境を整える
着物は日本の伝統文化であり、
大切に扱えば世代を越えて受け継ぐことができます。
正しいクリーニングと保管を行い、
大切な一枚を長く守っていきましょう。
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